« ったく、選挙カーというやつは…… | メイン | グルメ漫画と「めっちゃキャン」のこと »

対動画サイトのSEO対策

SEO対策

最近やったらめったら「SEO対策」という用語を聞きます。
ようはgoogleなどの検索エンジンの上位に検出されるよう、リンク対策したりtitleやmeta情報も含めサイト内で使用する用語をソフィスティケートさせまひょ、ということですね。

企業やビジネスでサイトを運営している方々はもちろん、僕などの個人サイトを開いている人間にとってもそこそこ気になることです。
人に「○○と入力して検索すればうちのサイト見れまっせ」と説明しておきながら、検索順位が2番以降だったりするとちょっと恥ずかしいものです。
そうならないためにも、ビジネスユースでなくてもそれなりに気にしておきたいものです。

ところで近年、youtubeなどの動画サイトがブレイクしていますが、この手のサイトを見ていていつも気になるのですが、どうもサムネイルがわかりづらいんですね。
youtubeだと、たとえば3分の動画ならちょうど真ん中、1分30秒の1コマが自動的にサムネイル化されるようですが、このコマがわけのわからん画面だったりすると困りものです。
大量に表示されるサムネイルの中から、お目当ての動画を探しづらく、「ああもういいや」なんてやけっぱちになって、目に付く関係のないサムネイル(グラマーな女性が挑発的なポーズをとっている的なサムネイル)をクリックしていたりします。
困ったもんですね。

で、ふと思ったのですが、これからの時代、企業にとってのSEO対策ってこういう部分にも目を向けるべきなのではないかなあ、と。
たとえばTVCM。
15秒か30秒かの真ん中に、ちょうどそのCMをあらわす最適なコマや訴求力のあるワンカットがくるよう調整するなんてどうでしょう。
「それを見たい」と思う人がイメージする「それ」を表す1枚がサムネイルになっていれば、より多くの人にアクセスされる動画コンテンツになるのではないでしょうか。
CMなんかの場合は、アップする側もおおよそ15秒・30秒と切りよくアップするでしょうから、より制作者側の意図が反映されやすいと思いますが……。

まあ、企業的には著作権うんぬんで、youtubeなどの動画サイトは「公認できない」のでしょうから、映像制作にあたって「動画サイト対策を」なんてことを懸案事項にあげるのは難しいのかもしれませんが……(宣伝効果は見込めるだろうから、大きな問題が発生しない限りは見てみぬふりのグレーゾーンくらい?)。

でももしそういう理由でネットから目をそむける(ないし法的な問題を重視し、現状サービスへの対応を意図的に後手後手にする)ようなことがあれば、ちと、無駄なんじゃないかなあ、なんて思えたりします。
ネットの場合、サービスが誕生した瞬間、すでに状況を覆すことはほぼ不可能なはずです。
例えば有名なところでいうと、法的な問題で2ちゃんねるみたいなサイトがつぶされても、匿名で罵詈雑言を言い合う掲示板って、他が作るだろうから根本的な解決になりません。

また「こういうことができる」というアイディア自体に対応しうる法整備が出来ても、突き詰めると個人であらゆるアイディアを実現し運営できるネットの世界では、あまり効果が期待できないかもしれません。
警察が自転車泥棒とイタズラ電話には対応できない的な、法整備云々以前の「物理的な許容力の限界」を、多くの方はすでに感づきちょりょちょろと悪さをされているはずです(googleイメージから引っ張ってこれるイメージ画像を、自サイト・ブログに貼り付けている人への取締りを、一体誰がし得るのでしょうか)。

ネットのサービスって案外、「出したもん勝ち」的なところがありますし……。
なら、問題含みでも現状行われるサービスに対してベターな対応って必要な気がします。
特にCMなんて著作権うんぬんより、youtubeでもなんでも、とにかく人の目に付くよう広まったほうがいいのだと思うのですが、これからのWeb動画時代、「対動画サイトのSEO対策」って、わりと重要な気がしますね。
SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)って、なにも用語の選別やリンク対策だけじゃなく、新しい技術やムーブメントにあわせて、ベストを選ぶべきはずです。

といいますか、すでに用語検索って、googleでもyahooでもほぼ商品化されちゃって(用語広告だけの意味ではなく、「コンサルが指導して意図的に上位に上がっているビジネスサイト」という意も含め)、かなり窮屈になっています。

僕などはすでに検索サイトからサイトを見つけるより、ブックマークや信用しているニュースサイトとかからサイトを引っ張り出す機会が多くなっています。
用語検索の限界って、そろそろ見え隠れしているように思えます。
なにぶんスピードの速い世界、「おいおい、検索用語から引っ張る広告ってあまり効果が期待できないじゃん」なんてことになったら、まだ未開発と思しき動画サイトのSEO対策がバンバン出てくるのかも。
どんなサイトが、どんな形で勝っていくのか、ちょっと楽しみだったりします。

youtubeの駄目臭い検索結果を見ていると、できれば国産の動画サイトに勝ってほしいなあ、なんて思うのですが……、どうなんでしょう。
そういえば先日来、ちょっと興味があり「ニコニコ動画」を見ていたりするのですが、これはステキなシステムですね。
何がすごいって、アップする動画にしてもコメントにしても、「盛り上がってる感」をある程度「意図して」世間様に見せる事ができる点ですね。
能動的に価値判断しない(できない)と思しき脊髄反射的ユーザ層にはドンピシャではまるサービスかと(このコメント数でこういう流れだと「いいコンテンツなのでは」と思っちゃう、みたいな)。
これから広告と絡んでいくと、意外とすごいサービスになるのかも。
ちょっと無法地帯過ぎますが。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.w-room.net/mt/mt-tb.cgi/59

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

2010年04月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のコメント

Powered by
Movable Type 3.34