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2007年04月 アーカイブ

2007年04月01日

パンチの届く距離にいて

よめ

近頃、どうも疲れ目でしょぼしょぼするせいか、家で本を読むのが億劫になり、もっぱらライトなエッセイだったり漫画だったりをだらーと読むばかりだったりします。
特に4コマ雑誌なんかはだらだらと、なんの気なしに読めるので重宝しています。

その4コマ雑誌ですが、最近、個人的にヒットしたのにむんこさんの作品があります。
4コマ雑誌ですので、あまり世間的に名の通った方ではないのかもしれませんが、キャラがたち、ストーリーは趣き深く、笑いの後に涙ありと、押さえるところ押さえた実力派の作家さんです。

代表作の「らいか・デイズ」も良いのですが、「だって愛してる」という4コマが特にぐっと来ますね。
売れない作家とそれを支える妻、という古典的な設定ですが、奥さんのキャラクターが実にいいんですね。
元気で強気で時に夫に手もあげる江戸っ子気質の奥さんですが、もろくて弱気なところもある、その不完全さがいかにも人間臭く、ストーリーに深みを与えてくれます。
夫婦でなんとか一人前というバランス感を、説明文ではなく物語の中で表現しているのが読んでいて心地よいんですね。

ところでその「だって愛してる」ですが、雑誌内の単行本発売の広告に気になる一文がありました。
単行本の書影に次のコピーが重ねられていたんですね。

「パンチの届く距離にいて」

スマートでシンプル、わかりやすいコピーですが、この作品を表すのにこれ以上ない名コピーではないでしょうか。
夫婦の理想的な距離感って、おそらくそれぞれの夫婦で異なってくるのでしょうが、こういった「照れ隠し」が見え隠れする距離感って、なんだかいいなあと思ってしまいます。
いえ、実際の夫婦間ってそんなに簡単で理想的なものではないのでしょうが……。

なんにしてもいい作品かと思われます。
気になる方はAmazonなどで探してみるのもよいかと思います。
ちょっと昭和どっぷりな世界観と価値観なので、平成世代には「?」と思う部分もあるかもしれませんが。

2007年04月08日

焼き鳥

焼き鳥

世界で何が一番うまいかと聞かれたら、僕は自信をもってこう答えます、「決められません」。

まあ、やっぱ、好きなもん多いですし、そんな断定なんて、ねぇ。
ですが、トップ候補というか、1位集団の中のものとしては、「焼き鳥」を押したいですね。

焼き鳥、うまいですね。
庭で飼われている鳥(俗に言う鶏)を焼いて食すだけの単純な料理ですが、不思議なくらい酒にあうつまみになります。
また雰囲気も味わいのひとつで、焼き鳥屋の前でたなびく煙や炭火の香り、店主との距離なども含めてひとつの味わい深い「焼き鳥的世界」をかもし出しています。

ところでジャパンでは、古くより焼き鳥にまつわる二つの相対する意見をめぐり、激しく論戦が繰り広げられてきました。
いわく「焼き鳥に合うのはタレか塩か」というやつです。

おそらく自称焼き鳥通の人は「素材の味がわかる」とかなんとかで「塩派」が多いかと思いますが、僕はハト派のタレ閥だったりします。
塩で食うのがうまいのもわかるのですが、塩ってただ塩振りゃあいいだけです、焼き鳥屋に楽をさせすぎです(焼き鳥屋さんに怒られそうですが)。
タレの場合、焦げないように火加減を調整しないといけませんし、店独自の熟成やら隠し味など、オリジナルの味わいも楽しめます。

また、肉には甘い味付けが合います。
鴨肉のソースにはよく甘めのお酒や果物を利用しますが、鶏もまた甘辛いタレが抜群に合うんですね。
さらに、同じ値段ならきっとタレの方がコスト高だと思います、店に損害を与えるためにもタレを選ぶべきなんですね。
タレ万歳、もっとタレ選びましょう。

ところで、なんでこれほどまでにタレを押している僕なのに、「ハト派」などとぬるい立場をとっているのでしょうか。
ええと、ぼんじりとか明らかに塩で食った方がうまいですよね。
あとね、手羽やささみ、アスパラ巻きとかも塩以外考えられまへん。
つくねなんかはタレが定番ですが、時に塩でくっといくと、肉本来の味がぎゅっと楽しめます。
やっぱケース・バイ・ケースということでんな。

2007年04月15日

銚子

魚屋

なんか金曜日、12時くらいに横になって本を読んでいたらいつの間にか寝てしまい、土曜だというのに朝6時に目を覚ましてしまった鷲野です、こんばんは。
毎日5、6時間くらいの睡眠時間のため、早く寝たら早く起きちゃうんですね、習慣とは恐ろしいものです。

で、まあせっかく早起きしたので、と洗濯し布団を干した後、バイクで魚の街・銚子まで行ってきました。
京葉口から京葉道路に乗って成田で降り、田舎道をとろとろと東へ。

土

苗を植え付ける時期。
かえされたばかりの田畑から、冬を越えた真新しい土の香りが、ヘルメット越しに鼻を抜けていきます。

若菜

畑の傍らには春の若菜が咲き乱れています。
若菜といえば百人一首にもなっている、古今集の有名な和歌がありますね。

「君がため 春の野に出でて 若菜つむ 我が衣手に 雪は降りつつ」

若菜――。
つまり酒井若菜のことですが、その若菜を「つむ」とはどういう意味でしょうか?
酒井若菜の芸能人としての可能性をつむ、ということでしょうか。

それとも何かスキャンダラスなイメージでしょうか。
「酒井若菜、敏腕プロデューサーにつまれる~テレビ業界・夜の情事~」
みたいなことかもしれません。

いったい「若菜つむ」とは何を意味するのか。
無論、1000年以上も前の日本人が、何を考え酒井若菜をつもうとしていたかなんて知る由もありません。
一度、歴史の研究家たちに聞いてみたいものです。

そんなことを考えているうちに銚子に到着。
適当な食事どころで昼食。

店

「海ぼうず」という店に入ったのですが、なんで海ぼうずなんて店名なのかなあ、なんて思いながらカウンターに座り厨房を除のぞいてみると、見事に刈り上げた、ぼうず頭の店主が見えました。
海の近くのお店でぼうず頭の店主かあ、ふうん。
にしても、ほんと、何で海ぼうずなんて店名なのだろう? 不思議です。

料理

ちなみに頼んだのは、「油ぼうずの煮付けと刺身定食(1,600円)」というやつです、どこまでもぼうずで攻めてくる店です。
「油ぼうず」とは聞きなれない魚の名前ですが、どうやらタラの仲間のようです。
味はムツやアラに似ていて、白身なのにかなりねっとりこってり、コクのある味わいです。
おいしいのですが食べ過ぎると胃にもたれそうな魚でした。

その後ぶらぶら市場を巡ったり、犬吠岬を回ったりして写真をパシャリパシャリ。
市場では魚屋さんが魚を買わせようと声をかけてきました。
そこで僕は買う意思がないことを伝えると、がっくりと肩を落とし、とぼとぼと店の奥へと帰っていきました。
言葉とは、時に人の心を傷つけてしまうものなのです。

ところで写真を撮っていて思ったのですが、海には色んな思わせぶりな「背中」があります。

背中1

背中2

背中3

海は広く遠くへひろがっているため、人々の視線は自然と遠く淡くなります。
どこを見るともなくぼうとたたずむ人々の背中は、余計な意味や意義の抜けた、「良い背中」に見えます。
日ごろ、視線の近い世界に生きていると、こういう「良い背中」に会うことはできません。

あるいは周りの人から見ると、僕もまた風景に溶け込む「良い背中」に見えるのかもしれませんね。
でも注意していただきたいものです、僕のようなスナイパーになると、背中に立たれると、反射的に殴ってしまいます。
危ないですね、大変ですね。
なので僕の背後に近づきたい人は、「オレは敵じゃなーい、危なくなーい」と叫びながら近づいてください。
そうすると僕はすっかり安心して、無防備になります。
駄目な27歳ですね、ほんと。

そんなわけで、酒井若菜と背中について考えた銚子行でした。
家に帰って気がついたのですが、半そででバイクになっていたのですが、すっかり日に焼けてしまいました。
今日はずいぶん陽気でしたからねえ、確か25度くらいあったとかなんとか。
30目前なんだから、もうちっと紫外線に気を使う人生を送りたいものです。

せんべい

そういえば銚子といえば、ちょっと前に「銚子電鉄を救おう」とかなんとかで、濡れせんべいがはやりましたが、せっかくなので買ってきました。
が、ネットで調べてみたらこれ、銚子電鉄とは関係ないせんべいだったみたいですね。
困ったものです。
何が困ったかというと、布団を干して家をでたのですが、風で枕カバーが吹き飛んでいたことです。
拾った人はメールください。
アドレスはinfo@w-room.netまで。

2007年04月21日

ったく、選挙カーというやつは……

希望

まあ、選挙なんて行く余力のある人は、どん底の人ではないわな、ということで。

ところで明日は統一地方選の選挙日。
ということで土曜日は毎度おなじみ、選挙カーによるあほのような騒音騒音の大パレード。
人が気持ちよく寝ていたらばかばかばかばかやってきて、目覚まし時計の音さえかき消さんばかりの大声で、名前を連呼して去っていくのでおちおち寝ていられません。

あまつさえ「お休みのところお騒がせしております、○○です、○○です!」などと言う始末。
え? 人に迷惑かけていると自覚しているのに騒音垂れ流しているって……。
布団叩く騒音おばちゃんと大差ないじゃん。
これって、本気で票入れてもらおうとしているのかしら?
車のレンタル代に金使うくらいなら、広告代理店入れてコンサルしてもらったほうがいいのでは?

で、あまりにうるさいのでバイクでぶらぶらしていると、困ったことにどこにいっても選挙カーだらけ。
信号待ちでぼうとしていると、知らない間に後ろに付けていた選挙カーが突然、「声援ありがとうございます! ○○でーす!」と、全盛期のこん平並みのバカ声で叫ぶものだから、鼓膜が揺れ脳が痛み出しました。
ヘルメットをかぶっていたからまだよかったものの、ほんと、直であんな叫び声を聞かされたらどうにかなっちゃいます。

自分たちがどのくらいの音量で騒音垂れ流し、選挙カー近くの人間にどれほどの身体的被害を及ぼすか、そんなこともわからんやつが政治家になっていいのかしら?

んー、いつも不思議に思うのですがマニュフェストだの公約だのいっている中で、なんで一人も「選挙カーをなくす」と謳うのがいないのでしょうか。
僕の知る限りで、選挙カーに対して好意的に思っている人は一人もいないのですが……。
これだけ支持を集めやすい公約はないはずなんですけどね。
まあその公約を選挙カーで行えば、笑い話にしかなりませんが。

もちろん、政治家も阿呆ではないのでしょうから、おそらくは若干は自覚しているはずです、「俺たち、マジ、声、でかくね?」みたいに。
ただ、それでも公職選挙法やらなんやらで、限られたパブリシティの中で認知度を上げるしかない現状もあるわけで。
にしても、名前と党名叫ぶだけで、どういう信念でどういうビジョンがあるのか1mmも判らない選挙活動に意味はあるのでしょうか(多分こういうことって、今まで何千、何万の人が口にしていることなのでしょうが)。

そういや昔、「かりあげ君」で、選挙カーでうるさいやつから順に紙にメモして「票を入れない候補」にする、みたいなネタがありましたが、実際そういうのってありかもしれませんね。
一番迷惑じゃない人に一票、みたいな。
というか、メモでも取っておかないと、知らない人間の名前なんてすぐ忘れますし……。

こんな百害あって一利ない選挙カーなんてとっぱらって、いっそネット上で自分の主義主張やら今までの実績、これから区なり国なりをどういう風に変えていくか、短期・中長期のビジョンを判りやすく説明してくれればいいのになあ。
そうすれば一応目を通すのにねえ。
掲示板なりメールフォームでもつけてれば民の声も聞けるだろうに。
というか、投票所にパソコン置いて、そこでネット確認した後投票できるようにしてくれれば大変便利なのですが。
んー、まあ、現状ネット利用は法律的にあれこれバツがつくんでしょうね、たぶん。

しかしこれだけネット全盛の時代、未だネットでの選挙活動が大きく制限されているのってどうなんでしょう?
「ネットだと、まあ、あれだ、色々問題があり――、風説とか、過激な言論活動とか、あー、何が起きるか判らないので、平等な選挙にならなくなってしまうので――」
みたいなことなんでしょうが、それほど心配されることなんすかね?

東京都知事選では外山恒一氏のユーモア政見放送がやたらと流行って、youtubeなんかにもじゃんじゃんアップされ、おそらくかなり認知度も上がったはずですが、いざ選挙になればそこまで得票数はのびなかった記憶が。

選挙民って、つまりはいい年こいた大人なんだから、ネットの嘘・本当、虚言・妄言・有象無象、それなりに自己判断できるはずです。
それくらいのことができない人間って、結局ネットでなくても、選挙前に家にやってくるどこそこ党のシンパのおばさんにつかまって、小2時間くらい熱心な話を聞かされた挙句、ふらふらとその党に一票投じたりするんだろうから、どちらにせよ、なんじゃないでしょうか。

ネットって、もう生活の一部なんだから、そのメディアをうまく使いこなすってのも、重要なスキルに思えますけどね。
といっても、選挙カーの演説でさえ、ろくにオリジナリティを出せない方々に、効果的なメディアの利用法なんて思いつくのか大いに疑問です。

あのお決まりの、「いかにも選挙カーらしい演説」って誰でも真似できますもんね、
「○田、○田○夫、○田○夫です。地域の皆さんが安心して暮らせる社会を作ります。どうか皆さんのお力を貸してください(定期的に「ご声援ありがとうございます」を入れると、人気があるみたいに聞こえて効果大)」

いえいえ、「地域の皆さんが安心して暮らせない社会」を作る候補なんていてもらっちゃ困ります。
他に言うことないんですかね、ほんま。

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